はじめに
会社という組織は人で成り立っています。会社組織がひとりでに成長することはなく、そこには人の成長が欠かせない要素として必要になります。どんな会社においても、働く人々が心身ともに健康で、仕事にやりがいを持ち、最低限の報酬が確保され、それに加えて成果に見合った報酬を約束され、会社と一緒に働く仲間に恵まれれば、自然と成長していくことができます。
成長の要素の中で、最も大切だと考えているのが「健康」です。健康でなければその他の要素を満たすことができないからです。会社は、安定的かつ永続的に運営されていく必要があります。そのためには、そこで働く人々に「健康」という状態を安定的かつ継続的に保つための施策を講じる必要があります。それが結果として使命を果たしていくことにつながります。
あたりまえが、あたりまえではなくなるとき
人は健康であることが「あたりまえ」として日々を生活していますが、これは突如として失われることもあります。年齢であったり、生活環境の変化、仕事へのチャレンジなどにより、これまでは「あたりまえ」であったことが「あたりまえ」ではなくなるときが突然やってくることがあります。
何かしらの病気になったり、健康状態が失われたりしたときに人は初めて健康のありがたみを感じます。しかし、毎日の生活の中で健康への意識を高め、努力をし、そもそも健康状態を失わずにいた方がより良いのは間違いありません。
会社の使命を果たすための施策として、会社で働く人々に心身ともに健康な状態を維持してもらうための取り組みを始めたいと決意しました。
健康経営優良法人への取り組み
当社では、人を健康にするプロダクトとして「weara」というウェアラブルデバイスを開発しています。これは日々の生活を改善するために、日常的に自らの活動や睡眠を記録して、そこから少しずつ改善点を見出すという製品です。
健康が大切なのは誰に聞いても間違いないことだとしても、実際にそれを維持するためにどんな行動を取り、改善を積み重ねているでしょうか。私自身、wearaプロジェクトを立ち上げてから、活動量や睡眠量、睡眠の質についての勉強をし、日々を意識して生活するようになり、結果として体調不良による病欠がなくなり、活気ある日々を過ごせるようになりました。
個人の努力とは別に、会社全体として取り組む施策では、目標設定や結果へのコミットなどが必要だと考え、健康経営優良法人認定制度への取り組みを決めました。
定量化した取り組みと結果の可視化
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。(経済産業省ウェブページより)
健康経営優良法人認定制度では、2021年度の認定要件に照らし合わせると約300項目にものぼるたくさんの実施すべき項目があり、これらに挑戦し、社内制度や就業規則を整備したり、これまで取り組んでいなかった産業医相談窓口やメンタルヘルス窓口などの体制を作ったり、やるべきことが盛りだくさんです。
これらの項目が可視化され、どの項目はすでに実施できているのか、これから取り組むべき項目は何か、何を変えないと達成できないのか、難易度はどれくらい高いのか、コストはどれくらいかかるのか、などをしっかりと精査して優先順位をつけて取り組み、結果としての合否が見えるというのが重要だと考えています。
当社では役員を含めたスペシャルチームを結成し、これらの項目について会社全体として取り組み、達成していくことに全力を注ぎます。
ブライト500という高い目標を目指す
健康経営優良法人認定制度では、当社が該当する中小規模法人部門において健康経営優良法人の中でも上位500までの法人を「ブライト500」として認定する仕組みがあります。取り組みを一定以上達成することによって得られる「健康経営優良法人」としての認定を前提として、その中でも達成項目が多い上位から選定される「ブライト500」に挑戦します。
この「ブライト500」は相対的順位となるため、何項目を達成すれば必ず認定されるものではありませんので、単に「健康経営優良法人」に認定されるだけでなく、さらなる高みを目指す必要があります。挑戦すべき項目も大きく増えることになりますし、当然難易度は上がります。健康経営優良法人認定制度自体も認知度が上がり、挑戦する企業が年々増えていますので、「ブライト500」への難易度は年々上がっています。
しかしながら、常に挑戦を続け、一度「ブライト500」に認定されても、そこで立ち止まっていては翌年には認定されなくなる可能性がありますので、少しでも多くの項目を達成していくという弛まぬ努力が必要となります。それくらいの強い意志をもって取り組むべき課題だと考えています。
さいごに
冒頭に書いた通り、会社として安定的かつ永続的に成長できるよう、高い目標を掲げて挑戦をしていくことが重要だと考え、「ブライト500」への挑戦を決めました。まだ、取り組みを始めたばかりなので困難なことも多くあると思いますが、この宣言を私自身も常に忘れずに、そして会社全体として社員にもしっかりと理解してもらい、信念を持って取り組んでいくことで達成できると信じています。
代表取締役 星川 哲視
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